Fraunetz 特定非営利活動法人フラウネッツ

自宅で個人事業主として働く、在宅ワークを志す全ての人のために。育児、介護、家事など30代、40代、50代の生き方を考える

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32歳からの選択 ママ、だけじゃない私

子供の幼稚園入園や小学校入学などのタイミングは、出産を機に仕事を辞めた女性にとって、仕事の再開を考えるタイミングでもあります。しかし、そのタイミングでの年齢は30代以降であることが多く、比較的採用されやすい独身であった20代の頃と比べると、再就職に至るにはハードルが高いという現実もあります。再就職の活動を始めたものの、「なかなかうまくいかない」という声を、私の周囲のママ友からよく耳にしますが、何故うまく行かないのでしょうか。15年間人事部に在籍し、様々な応募者の方と面接してきた視点から、再就職を成功させるためのポイントをお話ししたいと思います。


再就職を成功に導く心構え

再就職は転職とどう違うのか

再就職と転職は、それぞれ職が変わること自体に違いはありませんが、実際には大きく異なります。前職との間にブランクがあるかどうか、です。再就職とは、前職との間に概ね数か月以上のブランクがある状態で次の会社に移ることを指すのに対し、転職は在籍中に就職活動を行い、切れ目なく若しくはごく短い期間のブランクで次の会社に移ることを指します。

 

再就職と転職、どちらがより厳しいかというと、当然ですが多くのケースにおいて再就職の方が困難であることが多いです。なぜならば、採用する企業側にとって、そのブランクが長ければ長いほど、「即戦力にならないのでは?」、「何か体調に問題があるのでは?」などのマイナス判断をするポイントを与えることになるからです。

出産後の女性がブランクを経て、再就職することの難しさ


出産を機に前職を退職している場合、多くの場合は数年のブランクがある状態で再就職先を探すことになるため、どれだけ前職でスキルが高く、活躍していたとしても、就職活動ではかなりの苦戦を強いられることになると思います。更に企業としては、「小さい子供がいると突発的な休みがある」ことや「再度妊娠出産で退職する可能性がある」ことを想定し、敬遠する傾向があります。

 

実際、私もベンチャー企業の人事として、多くの求職者の方と面接をさせて頂いてきましたが、出産を機に退職された方で、まだお子さんが小学生くらいまでの年齢だと、よほどの方でない限りは採用を見送ってきました。ベンチャー企業などの中小企業では、人員に余裕を持たせていることは少なく、リスクとなりうる採用を避ける必要があるからです。

再就職を成功させるポイントとは


出産などでブランクがあっても再就職を成功させるポイントは、まずは仕事をスタートできる職種や雇用形態を選ぶことです。「正社員でなければ」、「前職と同じ職種でなければ」などのこだわりは、折角の再就職のチャンスをつぶしてしまいかねません。まずは就職し、働き始めることでブランクに終止符を打つ、というところから始まります。

 

私が人事で働いていたときに、1歳と3歳のお子さんがいらっしゃる32歳の女性の面接をさせて頂いたことがあります。第1子出産を機に退職した彼女は、4年ほどのブランクがある状態での就職活動でした。経理の正社員で応募してきた彼女に、「小さいお子さんがいるとお仕事に復帰されるのも大変ですね」と言ったところ、「大変だと思ったら大変になります。今の自分にできることを精いっぱいやるだけです。パートでも契約社員でも構いません。まずは私を知って頂くところからスタートさせてください」と笑顔でおっしゃったのがとても印象的でした。

まずは会社にとってもリスクの少ない、アシスタントの短期アルバイトとして採用することになった彼女は、しっかりと着実に社内での実績を重ね、半年後には元々の希望であった経理の正社員として働くことになりました。あの時、正社員として採用されることにこだわっていたら、再就職は難しかったかもしれません。

 

30代からの再就職は、簡単ではありません。しかし、「正社員でなければ」、「スキルを活かせなければ」、「このくらいの給与でなければ」などのこだわりをいったんなくしてみてください。働き方や条件をフレキシブルに考えることで、再就職への第一歩を踏み出し、チャンスをつかむきっかけとなるはずです。

杉山 明子

ベンチャー企業を中心に、複数社において人事部の正社員として15年間勤務。労務管理の他、採用や制度構築などに携わる。35歳で第1子を出産後に退職。第1子が2歳になる前に、個人事業主の在宅ワーカーとして仕事を再開。現在limoneneの屋号で、サイトコンテンツなどのライティング業務を中心に活動中。